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ポジティブ感情を受け取り、仕事のストレスとうまく付き合う3つの方法

この記事の担当 植田 健太 このライターの記事一覧を見る

心理学の世界では、ストレス反応を低減させる方法としてポジティブな感情を増やすことが有効であることが科学的に証明されています。

職場でもポジティブ感情を生み出す状態であれば、ストレス反応が低減し、職場でのストレスに強くなり、活躍することができます。

ではどのようにすればポジティブ感情を創出できるでしょうか?
今回は3つの例を挙げます。

 

1、自分の性格や特性に合わせて、問題焦点型と回避型を使い分ける。

問題焦点型のストレス対処(コーピング)を行うようにする。
○問題焦点型とは、そもそも問題の解決に争点を当てた対処を行うことであり、根本的な解決を図るものです。ある意味自分の置かれている状況から逃げずに戦うこととも言えます。

例えば、困難な課題があったとしても、きちんと目標やタスクリストを作成し、一つ一つこなしていくことなどが挙げられます。

○問題焦点型の対照的なものとしては回避型の対処があります。
回避型の対処とは、たとえば仕事でストレスを感じている時にカラオケやお酒で発散することです。この回避型対処は、一時的にはストレス反応を低減させますが、目の前にある課題は何ら解決していないため長期的にはストレス反応が高くなる傾向があります。つまり一時的な気晴らしにしかならないのです。これではストレスがどんどん積み重なっていき、長期的にストレスとうまく付き合うことはできません。

 

2、楽しめる出来事を自ら作り出す

日ごろから自分自身の中でもユーモアを活用したり、日常の中にあえて小さな”イベント”を設けてポジティブな出来事を作り出すこともポジティブ感情を増やすのに役立ちます。
また日ごろ関わる人々に積極的に自ら感謝の気持ちを伝えることもよいでしょう。自ら働きかけることで、その結果として自分もよい気持ちを受け取るという効果もあります。

 

3、ポジティブ感情を受け取るセンサーを磨く

忙しくなってくると、嬉しいとか楽しいとかのポジティブ感情を受け取るセンサーが鈍くなります。日ごろの生活の中で、自分なりのちょっとよい瞬間をみつけ、センサーを意識的に磨く習慣が大切です。一日の出来事でよかったことを書き出したり、朝礼で言うなどし必ず一日一つは見つける工夫などをするとよいです。

 

まとめ

「ストレスをなくす」という発想というよりは、「うまく付き合う」ことが大切です。
仕事をしていく上において、仕事からくるストレスは逃れられません。仕事量が減るなどストレスを減らすことができれば一番良いのですが、現実的にはなかなか困難です。つまりストレスとうまく付き合うことが大切なのです。
今回のポジティブ感情を増やすなどの方法で、ストレスとうまく付き合えるようになると、職場でもいきいき元気に活躍することができます。日々忙しいビジネスパーソンの皆様、ぜひ一度お試しください。

この記事の担当

植田 健太 / Ueda Kenta
このライターの記事一覧を見るOffice CPSR代表 臨床心理士と社会保険労務士の資格を有す、メンタルと法律の専門家。(一社)ウエルフルジャパン理事 産業能率大学 非常勤講師
http://cp-sr.com/