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20代女性にも増えている、結婚したいのかわからない症候群

この記事の担当 木下 あやみ このライターの記事一覧を見る

最近、身近にいる20代の女性から“結婚したいのかわからない”という発言を頻繁に聞くようになりました。筆者が20代の頃は、30歳に近づくごとに同年代の女性たちは一様に焦り始め“今のうちに結婚しなければ後がない”とばかりに、週末になれば合コンにこぞって参加していたものです。でも、今、結婚に対する意識は確実に変わり始めています。しかし、なぜ結婚するのが当たり前だった時代から、女性たちが結婚したいのかわからない時代になってしまったのでしょうか?

結婚後のネガティブな情報が氾濫している

ちょっと前までは、ネットの情報もこれほどまでに溢れておらず、恋愛感情が約3年しか持たないという現実があったとしても、それを無視するだけの夢がありました。“自分に合う相手に出会えれば、幸せになれる”男女ともにそう思っていたところがあったのです。ですが、今はどうでしょう?結婚して良かったという情報がある一方で、結婚してから浮気しまくっている男女のリアルな体験談なども溢れています。人間はネガティブな情報に引きずられやすいという特性を持っていますので、20代が結婚に夢も希望を持てなくなり、結婚したいのかわからない状態になっても、仕方ないのではないでしょうか?

女性にとってメリットが少ない現在の結婚制度

一部の男性が女性と結婚することで“お金を失う”と思っているように、女性も男性と結婚することで、失うものは非常に多いです。はっきり言って男性よりも多いと思います。まずは姓が変わること。なぜ女性ばかりが姓を変えなければいけないのでしょうか?(※一部男性が姓を変えるケースもありますが稀です)相手の家に嫁入りするのではなく、好きになった相手とただ結婚したいだけなのに、おかしいですよね。日本の結婚制度は古すぎるのではないでしょうか?このように、結婚して姓が変わることひとつとっても、疑問を感じる女性が増えていきているのです。その辺を見直さない限り、非婚化は進む一方だと思います。

子どもにやさしくない社会

これは筆者も常々感じていることなのですが、今の日本は決して子どもにやさしい社会だとは言えません。ベビーカーを電車に持ち込むお母さんを邪魔者扱いしたり、子どもの鳴き声を騒音だと怒鳴り込む隣人など、みんな心に余裕を失っているのか、子どもという弱者に対しての風当たりが非常に強くなっています。そんな世の中では、子どもがほしいと思えなくなってしまう女性が増えるのも納得です。ましてや、日本では結婚したら、周囲がうるさく“子どもは?”と聞いてきます。色々な事情があって、子どもを持てない夫婦もいるというのに…。このようなことも、結婚に二の足を踏む女性が増加している要因のひとつなのではないかと思います。

まとめ

今回あげたこと意外にも、若い女性が結婚したいのかわからなくなる要因はたくさんあるでしょう。しかし、何となく結婚したいのかわからない、と思う原因は、常に触れている情報や環境からのシグナル。そう思ってしまう“何か”が確実に身近にあるということです。上記であげたようなそんな身近なものたちを改善しない限り、若い世代の非婚化はますます進んでいくと筆者は思います。

この記事の担当

木下 あやみ / Kishita Ayami
このライターの記事一覧を見る都内在住のフリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、現在はフリーライターとしてコラム執筆、ライティングを複数のWEBサイトで行う。