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いるだけで迷惑!組織に蔓延るYESマンの恐ろしい弊害とは?

この記事の担当 木下 あやみ このライターの記事一覧を見る

どんなに理不尽な要求を上司からされても「YES」と答え、どんどん仕事を引き受け、残業時間が膨れ上がる、使えない人間YESマン。あなたの周りにも相当数いるのではないでしょうか?じつはそんなYESマンが、組織を崩壊させる大きな原因のひとつになっていることに、多くの人は気づいていません。なぜ、YESマンが組織を崩壊させるのか?今回は追及してみました。

YESマンは怖い存在

みなさんは映画『ハンナ・アーレント』を観たことがありますか?ユダヤ系ドイツ人の哲学者のハンナ・アーレントは1961年のナチスの親衛隊幹部であるアイヒマン裁判の傍聴報告記事を執筆。それによって、ユダヤ系の知識人から大バッシングを受けることになるのですが、この記事は世の真理をあらわしている言葉で埋め尽くされています。

簡単にまとめると、悪を実行する人は、もちろん悪ですが、善悪の区別がつかない、美醜をみわけることができない “普通の人たち”の方がよほど悪だということです。これを一般の会社や組織に当てはめると、YESマンに当てはまるのではないでしょうか?こういう人たちは、自己判断能力が欠如しているから、悪を助長させてしまい、やがて崩壊へと導かれていくのです。組織の規模や残虐度は違えど、そのことはナチスを見ても明らかでしょう。

YESマンは自分の軸を持たない

YESマンは自分の軸を持っていません。常に他人の物差しで物事を判断しているため、YESとしか言えないのでしょう。目上の立場の人にはめっぽう弱く、何でも従うのも特徴的。このような人たちが、近くにいると、あなたまで自分の物差しを奪われてしまうかもしれません。なぜなら、人は非常に環境から影響を受けやすい生き物なのです。そうなると、YESマンはどんどん増殖していきます。そして、ブラック企業が完成したり、新しいものを何も生み出せない非生産的な組織に成り果てるわけです。YESマンの恐ろしさは、盲点になりがちですが、一番注意すべきなのではないでしょうか?

YESマン撃退法

とはいえ、日本人は同調圧力が異常なほど強いため、国家レベルでYESマン大量生産工場になっているのでは?とも思えます。そんなYESマンからの影響を少しでも受けずに生きていくためには、自分で学び、強くなることです。精神が弱いままでは、いつかYESマン化してしまうかもしれません。しかし、YESマンになっても何も良いことはありません。毎日のように他人に左右されて生きることになり、たいていの人間は疲れてしまうでしょう。自分軸がないのですから、当然ですよね。また、YESマンが近づいてきたら、自分の考えとYESマンの考えの間にしっかりと境界線を引くことが大事。YESマンの意見に必要以上に同調しないようにしましょう。違うな、と思うことがあったら“そうは思わない”ときっぱり伝えるのもひとつの手です。

まとめ

組織や会社に蔓延るYESマン。あなたの周りに思い当たる人がいたら、十分に注意してくださいね。YESマンからの影響を最低限におさえるためには、自分の軸をしっかり持つことが大切ですよ。

この記事の担当

木下 あやみ / Kishita Ayami
このライターの記事一覧を見る都内在住のフリーライター。劇団員、OL、WEB編集ライターを経て、現在はフリーライターとしてコラム執筆、ライティングを複数のWEBサイトで行う。